House27 S様
ご両親の家をお考え中だったS様ご家族。
当初は「10年ぐらい住めればいいから」とローコストで計画していましたが、
話が進むにつれ、息子様のご両親を思う気持ちと相まって、随所にこだわりのある家へと設計されました。
「贅沢はしないけど快適に住まう」をコンセプトに、間取りはシンプルで開口部を広くとった開放感のある新築が完成しました。
家を出られたお子様やお孫様全員がご両親様宅で集えるように、広々としたLDKにプランしました。
遠方にお住いのご家族が泊まれるように、ゲストハウスも設けてあります。
大学生のお孫様が、遊びに来られるのも楽しみですね。
東面にある公園の桜が見えるS様邸。
部屋の中からでも桜を楽しみたいとのご希望で、リビングの東面に大きなFIX窓を設けました。
窓はキッチンの真正面に位置しているので、お料理をしながら桜を楽しむことができます。
四季折々の風景を愛でながら過ごす日常は、家で過ごす時間を豊かにしてくれます。
キッチンからの眺め
ご両親様の終のすみかとなるように、バリアフリーで安心して暮らせる、回遊型のシンプルな間取りにプランしました。
歳を重ねても健康で自立した生活ができるように、玄関からリビング、ダイニング、キッチン、寝室、トイレ、洗面、お風呂まで、どこの場所からでもダイレクトに移動できるように生活動線を短縮しました。
また、居室には行き止まりがなく、部屋を仕切る上吊りの扉は床にレールがないので、扉を開ければ、ワンルームのように回遊できる間取りになっています。
そのため、車いすであっても移動するのが面倒にならず、悠々自適なシニアライフを送ることができます。
玄関から寝室まで、動線が一本でつながっています
不便なく快適に暮らせるようにバリアフリーにしました。
駐車場から玄関スロープ、ポーチ、玄関、玄関ホール、居室まで床の段差がありません。
玄関スロープの庇は、車いすでの移動の際に雨に濡れない役割と共に、建物のファサードも兼ねています。
駐車場は、家族が集っても対応できるように、十分な広さがあり、一角には、旅行先で買った思い出のあるオリーブの木を植える予定です。
スロープ・玄関外側
玄関内側
また、玄関や寝室への扉は、幅の広い引き違い戸なので、車いすでの移動もしやすく狭さを感じさせないので将来を見据えても安心です。
通路は全体的に車いす対応の幅を確保している上、トイレ・洗面・お風呂への扉も、引戸を採用。
出入り口や通路を広くすることで、腕や体をぶつける心配もなくなり、将来、介護が必要になっても安心です。
洗面台に立って、右側がお風呂、左側がトイレ
戸幅の広い浴室
家の中に入って印象的なのが、どこに居ても明るく広々とした開放感です。
通風も良く、扉を開ければ東西南北どの方向からも光が降り注ぎ、どこに居ても明るく太陽の陽射しが感じられ、
陽だまりのような暖かな空間で、快適に住まうことができます。
扉を開けるとワンルームになる間取りは、各部屋との温度差が少ないので、冬のヒートショックや夏の熱帯夜による不眠などの対策にも効果的です。
床暖房も設置してあるので、真冬の寒さへの備えも万全です。
インテリアは色を多用せず、建具はこげ茶で統一。
アクセント色として玄関のタイル、キッチンの扉、洗面台の壁のタイル、トイレの壁はグレー色でまとめ、落ち着いた雰囲気に仕上げました。また、トイレの壁は清掃性を考え、
パネルで仕上げました。
素材感のある材質を選んでいるので、シンプルな中にも表情豊かなインテリアになり、落ち着いたラグジュアリーな雰囲気を感じます。
床材は、へこみ傷やすり傷に強く、汚れが落ちやすい、車いす対応の合板フロアーを採用しています。
全ての部屋を同じ床材で張ってあるので、扉を開ければ空間の広がりを感じます。
リフォーム・リノベーションで、改善したい要望が多いのが玄関周り。
玄関は靴の他に、コートや帽子などの外出着、外で使う物を置いたりするので煩雑になり、狭い玄関だと不便さを感じる方が多いようです。
S様邸では、荷物を一カ所にまとめるように玄関収納を充実させました。
外出着や外で使う物を充分に置けるので、部屋の中もすっきりと片付き気持ち良く過ごせますし、帰宅してすぐに、買い物してきたストック品などの荷物も片付けられるので
重たい荷物を居室まで運ぶ労力を使わずに済みます。
玄関からも居室からも使える2WAYの玄関収納 床に段差が無いので荷物の出し入れも安心です。
駐車場から居室まで段差が無く、ゆとりのあるバリアフリーの新築のご自宅は、扉を開ければ回遊型のワンルームになる間取りで、室内を快適に移動することができ、悠々自適なシニアライフを送ることができます。
四季の移ろいを感じながら、お子様やお孫様が集えるS様邸は、日々の暮らしを楽しめる終のすみかになりました。
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