Renovation36 T様邸
明るくて南欧風な雰囲気を好まれる親世帯と、スッキリとした北欧風が好みの子世帯が、キッチンやリビングダイニング、寝室を1・2階に分けて、快適に暮らせる二世帯住宅にリノベーション。
ポイントは、ゲストが猫さんのニオイを気にすることがなく、また、ご家族で猫さんと快適に暮らせる住まい。
ヒアリングを重ねて要望を深堀り。アイデアや工夫を凝らしてご提案しました。
T様からも、何度も打合せを繰り返して、じっくりと話を煮詰められたことが良かったという言葉をいただきました。
《工事中の様子》
縦に細長い建物内に、部屋数を確保するためにLDKを縮小して、ご主人様と奥様のお部屋を設けました。また、水廻りも見直すことにより、無駄なスペースを洗面室として。階段下にあったトイレも広くすることができました。
今回は、脱衣室と浴室を2世帯共同でご使用されることがご希望でした。玄関と階段の位置は変えず、間取りを見直すことで動線も良くなりました。また、床の断熱に加え、サッシも全て取替えたので、断熱効果と遮音性が上がりご満足いただけました。
明るい部屋が好きという親夫婦の要望に応えて、リビングの床は、天然木の持つ豊かな表情をリアルに再現した合板フローリングの「リアルグレインアトム」。
キッチンと窓際の床は、柔らかで優しいイメージのサーモタイルで、お部屋の印象を明るくしました。
今は、猫さん達の寛ぎスペースになっています。
南欧風の明るくナチュラルなキッチンに合うアイランド型の作業台は框仕様に。ご夫婦が並んで食事ができるようにしました。ワークトップは、タイル仕上げでお手入れにも気を遣ったデザインです。
住まいのデザイン性を高めるために、リビングの入口建具と同色の青を挿し色にして、明るい雰囲気にしました。
多人数での料理・配膳や片付けがスムーズに行えるようにアイランド型の作業台をぐるっと回る動線にしました。
少しムラがあって味わいのある、150角の白いタイルをひし形に貼ることで、南欧風の雰囲気を引き出しました。主張しすぎないシンプルな色合いでキッチンを明るくしています。
毎日使うから、お手入れもしやすく機能的なトイレをセレクト。
間取変更に伴い、空間も今までより、かなり広くなりました。
タオル掛けは、金色の美しい輝きの真鍮。時間の経過とともに微妙な色の変化を楽しむことができます。
壁紙に選んだ軽快なタッチで明るい色合いの花柄クロスは、トイレルームの雰囲気を華やかに。
収納棚と床とのスペースに猫さん用のトイレを設置。奥行きのあるスペースは、猫さん用トイレが視線から隠れてニオイも部屋に届きにくくなるお母様のアイデア。見た目とニオイ対策に役立ちました。
踏面にアカシア集成材を使い、蹴上と壁の白との対比で、明るい雰囲気にしました。
2階に2人で住むには狭かったので、元々広くとってあったバルコニー部分を増築しました。プランも何度か検討し、建物の長い奥行きを生かした回遊できるキッチンプランに至りました。寝室とウォークインクローゼットが繋がる動線は効率的です。また、その一部を廊下と共有し、廊下側に猫さんのトイレスペースを設けました。トイレと洗面は、奥行きスペースを取ることで、実用的な空間になりました。
しなやかで衝撃に強いアカシアの無垢材をチョイス。白太や節がランダムな表情を見せ、張り上がりに適度なリズム感を与えてくれます。
キッチンは、ご夫婦共にお料理をされるため、こだわりたいとのご要望から、オーダーキッチンをご提案。ダイニングテーブルという概念をなくし、キッチンで座って食事ができるようにカウンター仕様にしました。
メラミン材の質感とステンレスの天板がスタイリッシュなデザイン。
デザイン性が抜群だけでなく、使い勝手の良さも兼ね備えたオーダーキッチン。五徳が大きく調理がしやすいドロップインコンロで、あえてグリルなしのものをチョイス。
コンロカバーは、当初、猫さんが乗らないようにする工夫をしたお客様の支給品。使ってみると、油のハネよけにもなるので、一石二鳥の使いやすさだそう。シンク内にも猫さんが入らないようにカバーがされています。
ビルトインの食洗機は、デザイン性・機能性・耐久性に優れたミーレ。
20年使用することを前提とし、時代を感じさせないデザインと毎日の使用に耐える機能や耐久性にこだわった食洗機です。
2階のキッチン背面収納の両側に取付けられた目隠し収納。
来客時は、扉を閉めて冷蔵庫や収納棚を見せないスッキリ空間。
いつもは、冷蔵庫や収納棚から出し入れしやすいように、扉を隙間に収納することができます。
無垢突板の戸棚にステンレスの天板をセレクト。背面収納の壁は、シンプルな空間のアクセントとして、光沢のあるブライト仕上げで動きのあるグレータイルをチョイス。タイルの凹凸でできる陰影が魅力的です。
窓際のキャットウォークは猫さんのお気に入り。
窓の位置も猫さんが飛んで座る姿を思い浮かべて配置しました。寛ぎながら窓の外を眺める猫さんに癒やされます。
華やかでエレガントなトイレルーム。大きな壁一面の花柄クロスは、ファッションデザイナーの三原康裕氏が手掛けたもの。ご主人も奥様もひと目見て気に入られました。よく見ると海洋生物が潜んでいます。
スリットの窓は、奥様のご提案。ほのかに抜ける光が、より”住宅のトイレ”であることを感じさせません。
床は、無釉ならではの絶妙で繊細なグラデーションカラーが魅力的です。
2階のバルコニーに猫さんが出ても安心していられるように、格子の高さと隙間を調整しました。
風と光を採り入れながらプライバシーと安全性に配慮したデザインです。
廊下への出入口の引き戸のモールガラスは、プライバシーを程よく保ち、ガラス越しに猫さんの気配も伺えるので、気をつけて開け閉めできます。
昼間は、モールガラスから廊下越しに光が差し込み、お部屋が明るくなります。
《before》
1階
2階
《after》
1階
2階