Renovation42 T様邸
以前からもっとより快適な我が家にしたいとリノベーションを希望していたT様。ご主人のお仕事の引退と、お子様が巣立ったのを機に、よりご夫婦で家での生活を豊かにしたいと思い、住工房にご相談にお見えになりました。廊下をなくして、浴室やキッチンの位置も全て変えて、動線、通風、採光を考慮した間取りをご提案。
他社の提案にはないところが決め手になり、住工房を選んでいただきました。
天井のアーチが印象的なカウンター。
実はカウンター左の柱が構造上取れないので、その形を生かして、南欧テイストが醸し出されるT様邸だけの特別なキッチンカウンターに。
カウンターの側面には質感のある平田タイルを使用。カウンター下は全面オーダー収納棚です。
オーダー背面収納は天板に清潔感のある白い正方形のタイルを使用し、見付けの部分に役物のタイルを貼って丸みをだしました。扉はナラ突板、細身の取っ手は真鍮をセレクト。掴みやすく、使うほどに味わい深くなります。
大量の食器類を全て納めることができます。腰高のカウンターに食器などを全てしまえると、地震のとき、頭上に落下する心配もなく、視界が広がるカウンターや棚の使い方にアイディアも膨らみます。
もともとLDKはひとつながりだったT様邸。以前は、キッチンが部屋の奥に壁付けで入り口以外は、壁に覆われた、孤立した空間を変えて、会話が楽しめる開放感のあるキッチンを望んでいました。
LDKの広さは変えていませんが、キッチンの壁をとり、対面キッチンにしたことで、LDKがつながり、明るい光が降り注ぐ空間へ。
床にはナラ無垢材を使いました。呼吸する無垢材は冬は暖かく、夏はさらっと快適です。
暖かい家づくりを望まれて、断熱を強化しました。
1階のサッシ窓は全て二重窓に取り替え、床断熱も行いました。見えないところこそ丁寧に。それにより、太陽の温もりで寛げるリビングダイニング。
対面キッチンからの眺めも心地よいです。
T様が以前の家で一番変えたかったのは廊下の寒さ。
そこで、キッチンとトイレ、洗面所、浴室が廊下で挟まれていた形をガラッと変え、キッチンと水回りがつながる間取りをご提案したところ、水回りの位置がここまで動くのかと大変驚かれ、そこが決め手となり住工房を選んでいただきました。
寒さを解消したキッチンは、洗面所を通ってお風呂まで一直線につながり、家事動線はよく動ける理想の形。
洗面所と脱衣室の間に引き込み戸をつけました。よくあることですが、洗面室と脱衣所が一緒だと、お風呂に相手が入っているときは洗面室が使えなくなることがあります。
お子様達が帰省するする際も、このちょっとした心づかいが、プライバシーを守り、更に過ごしやすくします。
洗面の鏡は開き扉で、見せる収納と隠す収納の造作化粧台。
以前、玄関から伸びる長い廊下に寒さを感じていたT様。今回玄関ホールからすぐにリビングに入られるように間取りに変更しました。廊下を無くした分、玄関横に洋室も作りました。
玄関は常に空気の通り道であるからこそ、通気と彩光を一番に考えたい場所。南北に風吹き抜けるように、窓を設置し、室内窓もデザイン性のみならず、洋室への風を送ります。
室内窓の建具はナラ無垢材を使用し、輸入ガラスをはめ込みました。お部屋の印象を和らげます。
玄関の照明は遠藤照明。ランプのようなほっとする明るさに、おかえりなさいと出迎えてもらっているようです。
2階とダイニングキッチンを階段でつなげて、いつも家族の動きを感じられる、コミュニケーションを取りやすい間取りにしました。
キッチンから2階の人を呼ぶときも伝わりやすいですね。
人の気配を常に感じられる、繋がりを忘れない家づくり。
また階段に黒いアイアン製のオープン手すりを組み込みました。以前は階段は全て壁で覆われていたところを、オープンの手すりを付けることにより、解放感が生まれ、階段横のトイレ前の空間の圧迫感が軽減しました。
階段の踏み面を丈夫なナラ集成材に掛け替え、無垢床の色合いに統一感を出しています。
白くて小ぶりなオーダーメイドの手洗いキャビネット。機能性の中にも温もりを感じ、愛着を持ってお使いいただけるように。蛇口や取っ手は、味わいのある質感の物を選びました。小さい面積でも空間の雰囲気を変えてくれるモザイクタイル、水はねにも強くお掃除しやすさがポイント。
空間とキャビネットのサイズ・色合いのバランスも考えてデザインしました。
カットガラスと、Aラインが美しいキッチンのペンダントライト。
やわらかく光が屈折して照らします。
こちらは奥様が選ばれました。
キッチンに華やかさが生まれます。
《before》
《after》※施工対象は、塗りつぶされた部屋です