Renovation46 N様邸
キッチンリフォームをしたいな…と考えていたN様はショップに置いてある住工房のオーダーキッチンの施工事例をたまたま見て気に入ってくださり、メーカー既製品でこだわったものを取り入れるのも良いが、同程度のグレードでオーダーキッチンが作れるのでは…とご相談にこられました。
お料理好きな奥様は、キッチンの理想もしっかりとお持ちです。既存の食器棚の圧迫感をなくしたいこと、料理中に人が重なって邪魔にならないようにしたいこと。広い調理スペースと家電やキッチン道具を十分に収納できる空間が欲しいというご要望でした。
N様邸のような8帖ほどの一室を全て台所空間に作りこむことは、家のスペースを考えてもなかなか頻繁にある事例ではなく、このようなご依頼に奥様の夢を叶えられる空間をつくりたいという意気込みでご提案をさせてもらいました。
以前は壁付システムキッチンだった配置を、加熱調理機器のキッチンを壁付し、シンク側をアイランド調理台と2箇所に分けました。シンクと、加熱調理機器の距離も苦にならず、広い調理スペースと収納を確保しています。
アイランド調理台は回遊型なので、シンクに奥様が立っていても、向かいの通路を通って、冷蔵庫に行けるので、自由に動くことができます。ワークトップは、柄がミックスに入った人工大理石、扉はブラックチェリーの突板を採用しました。N様がそれを選んだ理由は、住工房のコンセプトルームにあるミニマルキッチンの面材を実際に見て、ナチュラルな風合いを一目で気に入っていただけからだそうです。
キッチンだけでなくLDK空間を体感できるコンセプトルームで長く住まう理想のお家をイメージしてもらえるのはとても嬉しいことです。
表面がシンプルな扉は開けやすいように、上部を斜めにカットしています。
収納が充実しているシンク側アイランド型調理台に椅子を置き、カウンターとして利用できる寛ぎスペースを設けました。
海外メーカーボッシュの食器洗い洗浄機(45㎝モデル)やガスオーブンレンジなど高機能な器具を搭載。調理から片付けまでとても充実したキッチンです。
ブラックチェリーのキッチン扉がシンプルで上品なシンク側アイランド調理台。
加熱調理機器キッチンの壁面タイルは、表面がつややかでありながら緩やかな凸凹のある二丁掛タイルを採用しました。
高機能ガスオーブンレンジに素朴な質感のタイル。
手作り感を大切にする心が伝わります。
調理器具は想像以上にかさばるので、お料理好きな方なら尚更、十分なスペースが必要です。
食器やキッチン用品も沢山しまえる、引き出しタイプの収納キャビネットと吊戸棚を造作しました。オーダーメイドだから、調理しやすく取り出しやすいよう、サイズを奥様に合わせています。
奥様の趣味がステンドクラス。キッチン上のペンダントライトも奥様の手作りです。
手作りの雰囲気と似あうキッチンとナチュラルな風合いのチークの無垢フローリングとの組み合わせで、あたたかみのあるキッチン空間になりました。
奥様のペンダントライトを活かし、残りの光はダウンライトを新たに配灯し、すっきりとさせました。
皆さんが集まりやすいキッチン。お子さんが遊びに来られた時も何人かで台所に立つことも可能。
ご主人が台所に立たれる機会も増えたそうです。
《before》
《after》※施工対象は、塗りつぶされた部屋です。